まず結論
現行のFoltaは、IntuneのPlatform scriptsへsetup-mdm.ps1 をそのまま登録し、SYSTEM・64bit PowerShellで実行する方式を推奨します。
Intuneに「実行コマンド」を入力する欄はありません。アップロードしたPowerShellスクリプトをIntune Management Extensionが直接実行します。
Win32 app方式は、現行Foltaにアンインストール処理、完全な検出ルール、登録後の部分失敗を安全に再実行する仕組みがないため、本ページの標準手順にはしません。
**検証状況:公式仕様確認済み・Folta実機検証待ち。**Microsoft公式情報で、Platform scriptsの画面、SYSTEM / 64bit設定、割り当て、ログ、再試行を確認済みです。Foltaの非冪等な登録処理を含む端末実行は実テナントで未検証のため、共有端末を含む2〜5台で検証してから展開してください。
仕組みを30秒で理解する
setup-mdm.ps1 が行います。Intuneはそのファイルを端末へ届け、SYSTEM権限で起動する役目です。
この手順の対象
- Microsoft IntuneのWindows Platform scriptsを利用できること
- Windows 10 / 11のIntune管理端末
- Windows Home、S modeではないこと
- 原則としてMicrosoft Entra joinedまたはMicrosoft Entra hybrid joinedであること
- Google ChromeまたはMicrosoft Edgeを使用すること
事前準備
- Folta管理者権限
- Intune Administrator、またはPlatform scriptsの作成・割り当て・監視に必要なIntune RBAC権限
- 対象グループとscope tagを操作できる権限
- 対象ユーザーまたはデバイスのIntune利用ライセンス
- Intune Management Extension(IME)が導入・通信できる端末
- 2〜5台のテスト用デバイスグループ
- Folta管理画面の[セットアップ]から取得した最新のWindows用セットアップキット
- SYSTEMコンテキストからFolta API、拡張機能の更新先、Intune必要エンドポイントへHTTPS接続できること
1. セットアップキットを準備する
Folta管理画面の左サイドメニューで、[端末]から[セットアップ]を開きます。左サイドメニューの[端末]にある[セットアップ]を選択します。
Windowsを選択し、Windows用セットアップキットをダウンロードします。
ダウンロードには編集権限が必要です。ブラウザの配布設定が完了していない場合は、ダウンロードボタンが無効になります。
- [Windows用をダウンロード]を押します。
- ZIPを管理者PCで展開します。
setup-mdm.ps1を確認します。
setup-mdm.ps1 だけです。
setup.ps1は手動導入用のため使用しません。extensionフォルダを端末へ配る必要はありません。- ファイル内には環境固有の登録トークンが含まれるため、本文、チケット、チャット、スクリーンショットへ貼り付けないでください。
2. Platform scriptを作成する
Intune管理センターで次へ進みます。setup-mdm.ps1 をアップロードし、実行設定を次のとおりにします。
Run this script using the logged on credentials = No によりSYSTEMで実行されます。64-bit = Yes により、64bit Windowsの意図したHKLMへポリシーを書き込みます。
3. テスト端末へ割り当てる
- 2〜5台だけを含むMicrosoft Entra IDのデバイスセキュリティグループを用意します。
- Platform scriptのAssignmentsで、そのデバイスグループを割り当てます。
- 作成内容を確認して保存します。
4. 端末上で事前テストする場合
通常のIntune配布ではコマンド入力は不要です。次の管理者コマンドは構文と一般動作の確認用であり、IntuneのSYSTEM実行を再現しません。whoami が nt authority\system であることを確認してから、上記のPowerShellコマンドを実行します。PsExecを利用できない環境では、Intuneの1台パイロットでSYSTEM実行を確認してください。
この操作は実際にFoltaへ端末を登録します。登録済み端末で再実行すると409で失敗するため、新しい検証端末で行ってください。
5. 正常導入を確認する
IntuneのSucceeded だけではFoltaの導入成功とは判断しません。次の3か所をすべて確認します。
① Intune
対象のPlatform scriptを開き、[Monitor]のDevice statusで対象端末がSucceeded になっていることを確認します。
② Windows・ブラウザ
ChromeまたはEdgeを完全終了して再起動します。chrome://policyまたはedge://policyでポリシーを再読み込みするExtensionInstallForcelistがエラーなしで表示されるchrome://extensionsまたはedge://extensionsでFoltaがポリシー管理として表示される- 利用者がFolta拡張機能を削除できない
③ Folta管理画面
- 端末一覧に対象端末が表示される
- ホスト名と想定ユーザーを確認できる
- テスト用ポリシーで検知・警告・ブロックが動作する
- 管理画面へログが届く
- Windowsやブラウザの再起動後も拡張機能が維持される
Intuneログを確認する
Intune管理センター:重要:失敗後の自動再試行
Platform scriptが失敗すると、Intuneは次の3回のIMEチェックインで再試行します。その後はスクリプトまたはポリシーを変更しない限り追加試行されません。 Foltaは同じ有効端末へ再登録すると409で終了するため、次の部分失敗に注意してください。- Folta管理画面で対象端末を確認する
- 対象端末をrevokeする
- 登録トークンが期限切れなら新しいセットアップキットを取得する
- Intune側でスクリプトを更新するなど、再実行対象になる変更を行う
- 再配布後、Intune・ブラウザ・Foltaの3か所を再確認する
パイロットの停止・復旧
次のいずれかが発生したら、Assignmentsから次の配布対象を外し、原因が分かるまでScopeを広げません。- 1台でも401 / 409または原因不明の再試行が発生した
- Intuneは
Succeededだが、ブラウザまたはFolta管理画面で確認できない - 新規ユーザーのサインインで意図せず再実行された
- テストポリシーまたはログ送信が失敗した
トラブルシューティング
Device statusに端末が表示されない
- デバイスグループへの所属を確認する
- Intune enrollmentとIMEサービスを確認する
- Company Portalまたは管理センターから同期する
- Windows Home、S modeでないことを確認する
401で失敗する
登録トークンの期限切れです。Folta管理画面から新しいWindows用セットアップキットを取得します。409で失敗する
同じハードウェアUUIDの端末がFoltaへ登録済みです。単純に成功扱いせず、Folta管理画面で対象端末を確認し、必要な場合だけrevokeしてから再配布します。SYSTEMではFolta APIへ接続できない
ユーザー単位のプロキシ設定や認証プロキシが原因になる場合があります。SYSTEMコンテキストからFolta APIと拡張機能更新先へ通信できるようにします。IntuneはSucceededだが拡張機能が出ない
- Chrome / Edgeを完全終了して再起動する
chrome://policyまたはedge://policyを確認する- 拡張機能更新先と配信先への通信を確認する
- Entra参加状態を確認する
- 64bit PowerShell設定が
Yesか確認する
Folta上のユーザー名がSYSTEMまたは管理者になる
スクリプト実行時に利用者がWindowsへログオンしていない場合があります。ホスト名とハードウェアUUIDで端末を照合し、利用者名が重要な場合は対象ユーザーのログオン中に検証します。やってはいけないこと
setup.ps1をPlatform scriptsへ登録する- 64bit PowerShellを
Noにする - ユーザー資格情報で実行する
- Intuneの
Succeededだけで全社展開へ進む - 409を成功として無視する
- Managed Storageの認証情報や登録トークンを共有する
- 現行の
setup-mdm.ps1を、検出ルールのないWin32 appとして繰り返し再配布する - 共有端末で新規ユーザーのサインイン時再実行を確認せず全社割り当てする
全社展開前チェック
- 2〜5台のデバイスグループで検証した
- Platform scriptが
Succeededになった - Chrome / Edgeのポリシーと拡張機能を確認した
- Folta管理画面で端末登録とログを確認した
- SYSTEMから必要な通信先へ接続できた
- 失敗時のIMEログを保存できる
- 401 / 409 / 部分失敗の復旧手順を担当者が理解した
- 段階展開の対象と実施時間を決めた
- 新規ユーザーのサインインを含む再実行条件を確認した
- 停止判断と、現行キットに公式アンインストーラーがないことを担当者が理解した